共同親権 導入是非含め検討 森法相
020年7月14日 16時25分のNHKニュースより。
下記ニュース全文
『国際結婚が破綻した場合などの子どもの扱いをめぐって、EUの議会が、共同親権を認める法整備を日本に求める決議を採択したことに関連し、森法務大臣は共同親権の導入の是非を含めて検討を進めているとして「子どもの利益を最優先にさまざまな意見を聞いていきたい」と述べました。
EUの議会は先週、加盟国の国籍をもつ人と日本人の結婚が破綻した場合などに、日本人の親が、国内で子どもを一方的に連れ去るケースが相次いでいるとして、連れ去りを禁止する措置や共同親権を認める法整備などを求める決議を採択しました。
森法務大臣は記者会見で「外務省などと連携して対応しているが海外からの意見には、誤解も散見されるので、日本の法的手続きを正確に理解してもらうことが重要だ。引き続き丁寧に説明したい」と述べました。
そして、森大臣は共同親権については導入の是非を含めて検討を進めているとしたうえで「子どもの利益が最優先だという観点から、さまざまな意見にしっかり耳を傾けていきたい」と述べました。』
私はこの「共同親権」について、
「先進国の中で日本だけが未だに単独親権だ!世界に習うべきだ!」
と言う理由で賛成している訳ではない。これに関して言えば、国によってそれぞれ環境は異なるはずで、そのような短絡的な思考だとまさにプロパガンダ、その全体主義の勢力と同じ土俵に乗ることになる訳だから、それだけはどうしても避けたいと思うからだ。
「男性蔑視の単独親権に、何一つ合理性がない」
と思うのがその理由。プレジデントオンラインのこの記事のように、まさに「子どものため」どころか、「女親の都合”のみ”」が優先された結果だと言っても言い過ぎではないだろう。
さて、この共同親権のニュース、どうやら我が国の法相は、自分自身の代で問題を解決するつもりがないらしい。文中にもあるように、ここでも合言葉の如く「子どもの利益」と言う言葉が使われているが、まさに思考停止に陥らせる呪文に聞こえてならない。「検討していく」「耳を傾けていきたい」その言葉から、決意のかけらも見えてこない。この森法相は、もちろん責められて然るべきだと思うが、何もこの人”だけ”が悪い訳ではない。まさに誰しもが、誰かの意図によるものなのか思考停止に陥った結果、誰も責任を取らない、面倒なことは後回しにする「事なかれ主義」が全てに蔓延していると感じるからだ。
せめて自分だけでも、常に物事に対して考え、疑問を持ち、間違ったことにはノーを言えるような、そんな生き方をしていきたいと改めて感じる記事だった。