まずその言葉の定義から
■シングルマザー(英語表記)single mother
法的な婚姻関係になく子供を生んだ女性(未婚の母),あるいは離婚や別居して子供を養育している母親。婚姻内の男女間に子供が生まれることを嫡出といい,未婚の母から生まれた子供は民法では,嫡出でない子(非嫡出子)と呼ばれる。否定的な語感が強く差別的であるいう理由で,近年は婚外子ということばが使われることが多い。日本の出生総数に占める非嫡出子の割合は 1.9%で,スウェーデンの 56.0%などと比べ,きわめて少ない(『平成17年版国民生活白書』内閣府,2005年)。しかし,婚姻届は出さないが事実上の婚姻関係にある事実婚を選択するカップルが増えていることなどから,増加傾向にある。
(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について)
■大辞林 第三版の解説
未婚の母。また、離婚・別居・死別などの理由で子どもを一人で養育している母親。シングル━ママ。(出典 三省堂大辞林 第三版について)
改めて説明するまでも無いが、離婚そのほかの理由によって1人で子供を育てている女性のことを言う。言葉自体は市民権を得、皆の知るところだと思うが、多くのこと同様に言葉自体が一人歩きしている感があるので私なりの所感を述べていきたい。
先日も作家の方による、
と言う記事が朝日新聞デジタルに掲載されていた。時間がある方はリンクの記事を読み進めて頂きたいのだが、要するに何らかの理由により1人で子育ててをしている人の中で、いわゆる貧困層が多いので救いの手を、と言うことだろう。念の為断っておくが、「夫(妻)からの暴力」「夫(妻)による借金などの金銭のトラブル」「夫(妻)による浮気」などにより、夫(妻)から仕方なく離れる事しか子どもを守る術がなくそういう状況になってしまった人に対しては、国や自治体、支援団体などによる支えは必要だと思う。ここではその件については取り上げないが、問題はそうでは無い理由で自分勝手に離婚をし子どもを”わざわざ”辛い環境に置いている親だ。
下の表を見て欲しい。
※司法統計:平成16年度 婚姻関係事件 申し立ての動機
少し古い資料になってしまうので参考程度として見ていただきたいのだが、離婚の理由として「性格の不一致」が他を大きく引き離して男女とも1位となっている。(念の為、上記の表は、「平成16年」「申し立ての動機」ということには注意いただきたい。)
「性格の不一致=大人の身勝手」だと単純に思え、と言うことでは無い。おそらく細かく調査をしていけば、その不一致の中にもどうしても逃れられないがあったと言うことも分かるかも知れない。ただ、本当にそこに、「子どもを何よりも優先した選択だった」と胸を張って言える人はどれくらいいるのだろうか。子どもが片方の親、この場合女親が多いと思うが、そうなることによる「貧困」、「将来な選択肢の狭さ(これは貧困になることが前提だ)」「いじめの対象」「結婚などのタイミングの弊害」など、未来に渡って考えた結果、それでも最善だと考えたのだろうか。
非難を承知で言わせていただくと、
「本音を言うと、何よりも自分が夫(妻)から離れたかった」
だけでは無いのだろうか。
では、と言いたい。
上記に挙げた子どもを襲うであろうシングルマザーになる弊害を分かった上で離婚を決めたのであれば、被害者面をするのを止めなさい。自分勝手に離婚を決めたのであれば、自分の力だけで子どもを育てるだけの覚悟と気概を持ちなさい。場合によっては親や周りからの援助もあるかも知れない。特にお金に関しては、補助金などをあてにせず、あくまでも「補助」として、自立して子どもを養いなさい。
それが人の親というものでしょう。
最初から補助金、養育費、場合によっては慰謝料、そのようなものをあてにした離婚など、思考回路としては乞食と同じだと考える。繰り返すが、のっぴきならない理由での離婚はこの限りでは無い。本当にその離婚は子どものこと「だけ」を考えたものなのか、改めて皆に問うてみたい。
「結婚」についても言及したい。昨今、橋本政権から続く政府のデフレ路線による影響もあり婚姻数が減っていることはご承知の通り。あえて定義などは割愛するが、自立していない者同士が結婚すると、こういうことが起こる可能性がどうしても出てくる。周りにもいないだろうか。「分不相応に贅沢な暮らしをしている家族」「親の土地に家を建てる家族」「夫(妻)が社会に一度も出たことがない夫婦」「時間があるのにも関わらず専業主婦(夫)を貫く」などなど。結婚とは当然離婚というリスクも孕んでいる訳なので、子どもを持つ、もしくは持ちたいと考える夫婦にとって、
「どちらかが働けなくなっても子どもを養っていけるだけの状況」
は絶対に手放してはいけないし、それが子どもに対する責任であろう。
自分勝手に離婚して1人親で子どもを育てている人間が補助に頼ろうとしているこの状況や、そのような背景を知らずしてそれを「貧困」と決めつけ「シングルマザー=救出すべき対象」と言ったプロパガンダは今すぐ止めるべきだ。私の勝手な推測だが、そこには国の中枢に巣食う、極端なフェミニスト、極左弁護士などの思惑が隠れていると見ている。
最後に、ひとり親家庭の支援窓口 にもたくさんの支援策がある。これはどこから出ているか?もちろん税金だろう。その出所の詳細については調査中なので、追って報告していきたい。
私のケースで言えば、
- 私の元で子どもを育てればそもそも補助金など必要ない
- 養育費ももらうつもりもない
- 子どもも親の仕事で惨めな思いをすることがない
にも関わらず、相手方の方へ”あえて”親権を移行させようとするこの裁判所=国の考え方、何か違和感を覚えないだろうか。そう、
- わざわざ税金を使い乞食を支援し
- 私の稼ぎ(=養育費)をドブにすてる
という行為を推奨しているわけだ。このいわゆる「逆差別」について、私が受けた体験を交えて別項で書いていきたい。
(私のケースでは、過去にコラムなどで書いたように、相手方には働く気がないので、その養育費=私が生み出した利益はそのまま子どもたちのお金に消える。それが悪いわけではなく、相手方が同じ額を生み出す努力をすれば、その分GDPが増えるのだ。本当にただ、「乞食を増長させるだけ」の欠陥制度だと思う。)